Webサイトは財産です。財産の置き場が貧弱で良いんですか?

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※この記事はクライアント様や、社内のWeb担、そしてその上層部の方向けの記事です。ここで書く「サイト」とはブログ等ではなく、主にオフィシャルサイトの事を指します

一連の騒動。皆さんも御存知の通りサーバ会社1社が今まさに危機に瀕しています。それ自体にとやかく言うつもりはありません。トラブルは必ず起きます。頑張ってくださいとしか言えません。僕らが扱う商品にとって、一番痛い事の一つですね。サーバやネットワーク関係のトラブルって。

Webサイトは財産だと言うこと

財産(ざいさん)とは、個人や団体に帰属する経済的価値のあるものの総称である。資本として利用されるものは資産という。VIA:Wikipedia


Webサイトを構築、リニューアルされた方なら実感すると思いますが、一つのサイトをしっかり作ろうとすると相当の労力が必要です。
そして費用もかかります。数万円単位ではなく、それこそ数百万、数千万も。

工程としては
調査 / 企画/構成 / 仕様策定 / サーバ構築 / デザイン / コーディング / プログラミング / 検証 / アップロード / メンテナンス
など。

そしてそれに関わる人も様々。
特に内部の方(Web担)の労力は相当なモノだと思います。
制作会社に支払う金額以外に、かなりのコストがかかっている事でしょう。

以上前置き。

財産の置き場所はしっかりしとくべき

今回、トラブルがあったのは共用サーバと一部の専用サーバのようですね。
そして、被害のあったサイトも続々と判明されていますが、中にはかなり大手もありました。
(正式発表じゃないのでわかりませんが)

バックアップからのリストアサービスもあるようですが、システム側で外部バックアップ取ってるんですかね?「全力でデータの復旧作業に臨んでおります」とありますが、現実的にできるものなのでしょうか。規約や保証がどの時点で、どのようなモノなのかを把握していませんが、復旧してもらうのはなかなか難しいんじゃないですか?わからないですけど。

上記でも書きましたが、Webサイトは財産です。それを置く場所はちゃんと考えようよ、と言いたいです。いや、それは制作会社だけでなく、最も知って頂きたいのはクライアント様。かなりのコストがかけられており、かつ利用頻度も高く、現在最もお客様の目に触れる部分です。
しかし、まだまだコストカットをしたがるお客様も多いです。

「予算が 取れない」わかります。とても。
と、言いつつも、目に見える部分。例えばデザインリニューアルや、新機能など。そういったモノには納得して予算を作り出しますが、目に見えない部分。
サーバやネットワーク関係なんかは、社内にエンジニア等の担当がいらっしゃったとしても、上層部がなかなか承認せずに、結局費用を出さない事も、現状まだまだ多いです。これを説得するのは誰なのか?という問題もありますが、そんな他人任せでなく、リスクマネジメントとコーポレーションアイデンティティとしてWebサイトへの価値感をしっかり持った方が良いと思います。

例えば「ライフネット生命」さんは、ネット一本で保険という目に見えない商品を扱い、ネットに全力を注いで売上を上げています。
東証マザーズへの上場も行ったライフネット生命。積極的にリニューアルも。

東証マザーズへの上場も行ったライフネット生命。積極的にリニューアルも。


今やニュースではIT企業の話題が多く、社会現象を起こすサービスも多々あります。

映画にもなったFacebook。(画像はwikipediaより)



これだけネット社会が成り立っている中で、自社のWebサイトを蔑ろには出来ないはずです。
そして更に、それを保管する役目、お客様に届ける役目のあるサーバをケチるのはありえないんじゃないか?と思うわけです。
予算が無いなら予算を作らなければいけない、と思うくらいに大事だと思うんです。

身の丈にあった金額で、頑張って費用捻出して運営されているケースも多いと思いますが、
そうじゃない、明らかに予算作れるだろうという企業でもサーバを安く済ませようとする方が多いと、そう感じています。

それこそ共用サーバで、とりあえず置いておくという事もあるかと思いますが、
サーバ会社も安さ勝負になっている今、コストを下げて効率を上げざるを得ない状態です。安かろう悪かろう、それなり理由があります。
特に専門分野なので、全くサポート無しで、とりあえず安く貸すというスタイルもあります。それでビジネス勝負しているのですから、良いと思います。
脅威の安さ。ロリポップ!※今回の騒動とは関係無いですが、安いといったらココかなと。僕も使ってます。助かってます。

脅威の安さ。ロリポップ!※今回の騒動とは関係無いですが、安いといったらココかなと。僕も使ってます。助かってます。



ただ、公式サイトが安いところで良いのか?サーバは安さ勝負でいいのか?更に、そんな風潮でいいのか?

何が言いたいのかと言うと、
理由があるんだから落ちるんです。それがダメなら落ちない仕組みを借りましょう。

サーバの種類は主に大きく分けて3つ。
共用サーバ | 仮想専用サーバ | 専用サーバ

共用サーバでサクッと借りるスタイルが多いですかね。でも今は専用サーバも大分安くなりました。月額1万円でも借りられます。共用サーバは価格破壊みたいな状況で、ワンコインもありますよね。機器の価格も安いですし、機能も向上してるので当たり前かもしれません。

そもそも共用サーバは「共用」です。それだけ保証も出来ない部分が多いです。共用するのですから、ある一定のルール(仕様)もあります。専用サーバは好きなように出来ます。ハウジングなんてのもありますね。

高いのを借りても使いこなせないし、持ち腐れ?いや、それならマネージドしてもらえば良いし、バックアップも外部バックアップを取れば良い。負荷がかかりすぎるのを危惧してるならスペック上げるだけじゃなく複数台構成にしてロードバランサーやれば良い。

ここまでやったら相当高いです。

そう、サーバはそもそも高いんです。

サーバ機器は安くなりましたが、それをストックする土地代も人件費もかかります。更に元々専門技術が必要な分野です。
そもそも高いものです。それをあらゆる条件で安く提供できるように今はなっていますが、条件があるということ。価格上限自体、技術進化によって下がってますが、そもそもが高い物なので、激安の物は理由があると言うわけです。安かろう悪かろうなのは当たり前。サーバ屋も騙してはいないはず。そういうモノを提供してるだけです。

そもそも高い「家」が、数万円と激安で売っていたらまず怪しむでしょう?
それと同じです。

冒頭でも書きましたが、サーバが落ちるのは当たり前。トラブルは当たり前です。
例えば「災害用伝言サービス」が災害でサーバダウンしたら身も蓋も無いように、それに対するリスクマネジメントを多大な額で行なっているわけです。

Webサイトは価値あるモノですから、
最悪のケースが起きた場合、サーバ会社や制作会社の不備もあるでしょうが、他人任せでなく自分の財産はご自身でしっかりリスクヘッジの考え方を持った方が、僕は生産性のある話だなーと思いました。


どうしてもサーバを安く済ませたいのであれば、
・定期的にローカルにもサイトデータやDBをバックアップする
・もう一台安いサーバを立ててテストサーバとして同期させておく
など、主に運営方法でカバーすれば良いと思います。
トラフィックが多いサイトはある程度サーバスペックが必要ですが、
動的部分を減らすなり、リクエストが減るようなサイト作りにするなりして負荷がかからなく工夫をするのも良いでしょう。

でも、これはこれでお金かかりますけど(主に人件費)