グラフィックについての、環境と形状の話

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電車広告を眺めるのはクリエイターの日課ですよね(えっ、僕だけ?)

電車の広告、特に棚上広告は横にびっしりと並んでますよね。隙間無い程(電車によっては隙間あるモノもありますけど、、)
他にも電車だけでなく、町中に貼ってあるポスターや街頭広告。
基本、真隣でなくとも広告枠の領域は、当然の事ですが広告が並びます。もちろんクリエイターは、それを見越して、よりインパクトのあるグラフィックを狙いますよね。
時には派手に、時には大きく。なんとかの背比べみたいになってる広告群もありますね。

広告はいつでも ひしめき合う

広告はいつでも ひしめき合う



でもそれって、どうなんでしょう?
目立たせるだけでは意味を成さない気がします。
ポスターは、より簡潔に、そして完結に、物事を明確、かつ適切で心に響くモノが理想的です。見る人の記憶に残るのが目的であって、インパクトだけでは単なるエグい広告「群」になるだけかなと。

更にいうと、描かれている形状も気になります。
文言を書きたいがために、左右をベタで埋めたり(特に電車広告によく見られる)、左右で区切っていたりしますが、先ほど挙げたように広告群は横並びで埋め尽くされている場合があります。

この時、左右で区切られたグラフィックは、いったいどこからどこまでが一つの広告枠なのか、わからなくなります。印象的なグラフィック、そしてコピーはいつでも「簡潔」です。一つの枠内で、完結され、シンプルに、かつ印象的でメッセージやストーリーがあります。

横に並んだグラフィック。 左右のベタがお互いを干渉しあってしまう

横に並んだグラフィック。 左右のベタがお互いを干渉しあってしまう



「わかりづらい」グラフィックは、どのように作られているのか想像すると、おそらくは置かれた環境のことを考えられていない、もしくはテストしていないんじゃないでしょうか?また、インパクトや見た目のキレイさに引っ張られてしまい、その枠の中だけて考えられているようにも思えます。

制作現場と設置環境とでは大きく見え方が異なる

制作現場と設置環境とでは大きく見え方が異なる



広告は、周辺環境を想定し、更に一つの枠内で完結させるという、部分的には異なる考えをもって作らなければならない、非常に難しい分野です。

広告グラフィックの必要条件として、「視線を集める」という点があります。
この視線、webではzやfの法則が有名ですね。グラフィックと共通で言われているのが黄金比(黄金長方形)などの貴金属比とか。

他に何があるかというと「丸」
この丸を使った手法は、上記で挙がった「広告群」で効果を発揮します。
これは現在のグラフィックでもよく使われます。よく見かけるのが地球。

地球を使ったグラフィックは様々なシーンで見かける



まず第一に「隣の広告に影響されにくい
上下左右に配置されたホワイトスペースは、視線を自然と中心に集め、外部からの影響を遮断します。

そして丸に集められた視線は、その域からなかなか逃れられません。
三角や四角、星型などの形状は、その先端から視線をそのままその先へと進めてしまいます。

矢印なんかが良い例ですよね。そのものよりも、その先に視線を集める形状です。

矢印なんかが良い例ですよね。そのものよりも、その先に視線を集める形状です。



丸は、それだけ個体として強い形状をしているわけです。

webではバナー(広告)が並ぶ機会も多いです。バナーはクリックさせる点ではポスターに近いですよね(印象を残すグラフィックと違い、動作が入るので少し差はありますが) と、相変わらずムナーリさんから得た知識が大半ですが、こういった事を意識するか、しないかで、効果が大きく変わるので、気をつけたいところです。