プロジェクトの全体像は軸を作る事から。基盤を作る事がスケジュール全体の鍵になる。

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いち早く70%~80%程度の完成度で人に見せられるものを作ることがいかに重要か、という話
これに便乗した形になってしまってますが、スケジュールに関してはやはり大事な部分なので思う事を綴っておきます。ちなみにこの記事と元ネタの図はとても共感できます。重複もありますが、以下、少し視点は違いますが自分のスケジューリングに関する考えです。

軸を作る

釈迦に説法、ミニにタコ、じゃなくて耳にタコかもしれませんが。
以前書いた配色初心者でも効果的なカラーデザインが出来るようになる4つの工程
でも少し書いてますが「雰囲気のキーワードを出す」と似たような物なのです。

どんなプロジェクトでも軸は必要です。

例えばWebサイト・サービスや映像、プロダクトだけでなく、
イベント、採用なんかでも目的が存在します。
その目的に対してどんな事が理想のゴールになるか、
これが軸、いわゆるコンセプトに近いものなります。

プロジェクトを進行して行く上で軸は必須です。
何か起きた時、迷った時、必ず立ち返れる軸が無ければ
Aに進もうと思っていたもBに進んでいる事があります。
プロジェクトに関わる人間はそのことに対してのどんどん知識が増えます。
すると、ある程度進んだ時に第三者からの目線がわからなくなります。
なので初段階で軸をしっかり作っておく事が大事であり、基本です。

プロジェクトの半分は、作る事ではない

上記のように、コンセプトメイキングがプロジェクトでは大きな存在になります。
なのでこの部分の設計を怠ると、必ずと言っていいほど後で痛い目を見ます。
小さい案件だから、作ってしまう。これもアリだと思いますが、
プロジェクトによっては大どんでん返しが待ってる事は
長年、クリエイティブに携わっている方なら経験にあると思います。
これを防ぐためにコンセプト等の基盤が必要になり、更に正確さが必要です。

例えば上記で出たキーワードが「ポップ」だとします。
これを少しブレイクダウンさせて考えると、
「ポップ」という言葉でも、人によって捉え方が大きく違います。

例えばこの画と

この画

どちらも「ポップ」と捉える事が出来ますし、
人によって「ポップというより『可愛い』という方がしっくりくる」なんてこともあります。

これは言葉の定義が人によって曖昧なためです。
ですので言葉の定義を共通認識させる作業が必要です。
これを突き進め、基盤が出来上がります。
デザイナー一人の考え方、言葉の定義で完成品に近づける事は、
時間が短縮される反面、危険が待っていると思います。

これが有名デザイナー、プランナーとかだと話はまた別になったりするんですよねー・・・
あとゴリ押しが上手い人とか

別案は必ず何らかの形で用意する

結局見て、「なんか違う」は本当によくある事。見ないと結局わからないものです。
完成品を完璧に想像できる人間がわざわざ業者へ発注する事は少ないと思います。
だから早い段階で別案を用意しておく事が理想です。

大体の場合、選ぶ側の人間は「少し違った視点で、試しに見てみたい」と思うはず。
「完全な別案ではなく、バリエーションとしての別物」があると良いと思います。
「少し違った視点」というのは、主軸、コンセプト設計は前段階でまとまっているので、
あくまでも表現の仕方を変えたバージョンを見たいという事が多いからです。
表現の仕方を変えたバージョンといっても、けっこう見た目は違う物になるはずです。
同じゴールでもアプローチの仕方は何通りもありますよね。
向こうに言われなくても、プロトタイプ作成の段階で用意できるはずなので、
この時点で視野に入れておくのが良いですよね。

本題とは大分関係無いです。

ただし逆に選択肢を多く用意してしまうと、絶対に迷いが出るので、「たくさん違う別案作って、その中から選んでもらう」という手法は止めた方が避けた方が良いです。それはプロとしてもあまり良くない。たくさん別案があるという事は、主軸が定まっていない事になってしまいます。それをザクザク量産して、「はいどうぞ、好きに選んで下さいね」というスタイルは、効率の問題もあるけどあまり好きではないです。必ずしも選択肢は多ければ多い方が良いわけではないと思います。
もしかしてザクはザクザク量産するからザクなのですか!?

あくまでも基本の軸からズレていない範囲の表現方法で、
装飾や表現の工夫としての別バリエーションを2~3用意しておくと、
スケジュールが迫った際の出戻りをある程度は回避できるはずです。

また、結局のところ当初の案に戻る場合もよくある。
それはそれで良い事だと思う。
前段階の設計がとても良い出来だったという事の裏付けになるから。

こだわるポイントと満足感

プロジェクトのポイントは
コンバージョンなどの目標に対する効果を得られるかどうか、
というのはほぼどんなプロジェクトでも間違い無いと思うんですが、
プロジェクト「進行」という点でのポイントは、
「どれだけこだわって、そこにどれだけ時間を掛けて頑張ったか」
という点だと思います。
どうせ創るならこだわりたい、権限を持った人間なら誰もがそう思うはずです。

主軸を構成する段階で「こだわり」を早く見つけ、
そこに対してどれだけ時間をかけたか、その達成感、満足感が、
プロジェクトの進行、権限者のOKサインを早めます。
この部分が足りない事で「なんか違う」という不安が出て
「出戻り」が急に降りかかってくる事が多い気がします。


「こだわり部分」を早めの段階で見つけたいものですね。