Web納品物の対価ってなんだろう?

Advertisement


また書き物系ですよ。すいません…。

先日、先輩方とランチしていて思った事。
過去、ある大手企業にWebディレクターとして務めていたA先輩。
企業に対する見積について色々と聞いたところ、かなり人数も工数も大規模で、
こりゃあ大変だなーと色々感じました。

内容について詳しくは書けませんが、思った事が1点。
それは対価について。

大手企業

やはり会社が大きくなればなるほどヒエラルキーも膨れます。関わる人数が増えていきます。これはサイト規模によって膨れるのは当然です。しかし、実際にはヒエラルキー上層は直接的にプロジェクトを進行しない事があります。

何をしているのかというと、関わる人数のマネジメントを行なっています。そして社内で見積や請求の承認・売上管理などを行います。しかしそのマネージャーは「ディレクター」等の工数でクライアントへ請求します。

これは会社として当然だと思います。会社規模を維持するには必要な事ですし、人工計算の見積であれば一般的ですよね。ただ、作業内容としてそれが「納品物」の対価なのか?と改めて考えると、ちょっと不思議。
(クライアントによってはこの辺り根切りに入る事もありますよね)

極端な話、一つのプロジェクト単体で考えれば、余計なマネジメントは不要にも思えます。
似たような物を中小・零細企業ないしフリーランスの方にお願いすればサクッと安く作れるかもしれません。

しかし、上記の工程を踏んでいる企業に一つだけ違いがあるのは、保証をしっかり行える事。リスクマネジメントを行い、徹底して納品を完了する為に業務を遂行している事。そして、リスクに耐えられる規模を維持する為に、これら業務をしている事。
(実際にちゃんと遂行できてるかどうかは別問題) 

今考えると、僕がお付き合いさせていただいている代理店で大手のところは、
詳しくはもちろん聞き出せませんが似たような事が起きているのでは?と感じさせる点が多いです。


ちょっと話を変えます。

案件の回り方について。
A先輩の会社とは関係無いのですが、ある会社では、発注側は、わざと自社関連企業へ仕事を振り、更にその仕事を同グループの会社が下請けします。同グループ内で仕事をまわしている状態。

と、これは割りとよくある普通の話ですが、
面白いのは、受注した案件をグループ会社では無いところにも請けさせる事もあるのですが、しかし、この時の下請けは発注側のグループ会社だったりします。そして更に、元から決まっていたかのように話が決まるのです。つまり、1社、関係無い上乗せ額が発生します。

これが悪い事かどうかはわかりません。
社会の構造上、必要な場合があるのでしょう。

ただし、この時の「納品物の価値」これは正当な対価と呼ぶべきなのでしょうか?

フリーランスの場合

例えばフリーランスの方の場合。
けっこう安く、値切られる事も多いはずです。発注側からすると、上記で挙がったようなリスクヘッジができない「だろう」と勝手に思われる事もあります。

しかし、だからと言って激安で請け負う必要はあるのでしょうか?

「一人で1ページ作るだけだから、数千円で作ってよ」
この「数千円」の根拠はなんなんでしょうね?

フリーランスの工数は、単純な人日計算じゃないと思います。
一人で環境整備をしているわけですから、最新のAdobeを購入する費用も、それこそパソコンだって、時には椅子だって、これらは全て「クオリティ維持の為に必要な経費」です。その経費を補う為に、単価を下げる事は出来ません。

単価を下げれば下げる程、必要な経費が補えず、作業スピードやクオリティが下がるかもしれません。更に素材に悩み、時間が無くなりトレンドを追う事が出来ず古い感性になってしまうかもしれません。

単価を上げていれば(もしくは値切らなければ)上記の事はクリアされ、クオリティも上がっていき、そのフリーランスの方にお願いした事で費用対効果は高くなっているかもしれません。

つまりは自ら決めた相当の対価を請求すべきだと思います。


あとは営業的考慮で値切るかどうかですかね・・・

相当の対価ってなんだろう?

最初に書いた「リスクマネジメント」や「社内マネジメント」と、
このフリーランスの「クオリティ維持」
規模は違うかもしれませんが、しっかり理由のある相当の対価なんじゃないでしょうか?

しかし、これが本当に正しい対価なのかはわかりません。(ケースバイケースですし…。)
同じ納品物でも過程によって金額が変わるのはやはり不思議です。

一つだけ言える事は、
この辺りが企業・クリエイターの「価値の違い」になりえる要素なのかなと思います。
良い仕事する人はやっぱ高いって事ですかね。

※企業と比べてフリーランスの方が安いとか、安いからクオリティが低いとかって言ってるわけじゃないですからね。