色についての戯言

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先に言っときますと、オチが無いです。

デザインはかなりの割合で色の使い方で差が出る。
で、僕らデザインをする人間は色のパターンの組み合わせとか、こうすれば、こういった印象が与えられます、とかを必死で考えるわけですが。そういう事だけじゃなくて、更に根本についての考えです。 色については根本から理解しておく必要があるなと個人的に思ったんですよね。なんとなくベターな組み合わせのサンプルを真似るだけでは進歩が無い気がして。

色については色んなところで書かれている通り、加法混合、減法混合とか反対色、補色とか色々ありますが、それは置いておいて。

色はじゃあどのくらいあるのか?それは無限に近いと思います。色は光の反射による物ですから、計測、再現する機器次第ですかね?人間が識別できる色は800万色とも言われているようです。もちろん再現できる色は限られるけども。ただ、人は並んだ近似色は理解できない。この800万色が並んでいても、隣り合わせた色の違いは理解できない。

並んだ近似色の違いは識別が難しい

並んだ近似色の違いは識別が難しい



プロは、この事実を知ってるし、微妙な色の違いによる印象の違いも知っている。反面、色は印象的で曖昧で、わかりやすい色をデザインに取り入れ、わかりやすくする必要がある。悩みどころだ。

例えば「クリア」は、厳密には無色透明だ。しかし広告では限りなく白に近い青を使う。無色透明は色が無く、キャンパスや、モニターでは白になるから。
ムナーリの本(またかよ)ではこうも言っている。

白ワインは何色か?白ではなく、正解は黄色だ。


求められる色は、わかりやすい色になってくる。ただし厳密には、絵の具のパレットには収め切れない程の色数がこの世には存在している。全ての色に名前はつけられないだろう。人が呼ぶエメラルドグリーンは、ほんの少し黒や白を加えると他の色になる。この違いと、色が認知されている現実を理解する事は非常に重要な事だと、自分は思う。

サクラクレパスでは創業90周年を記念して700色セットのクレパスが発売されている。



700色の色違いが、描き手にとって、見る人にとって、本当に必要とされているかどうか?
これは正直微妙かもしれない。

しかし2万色のカラーパレットを用意しようとしている企業もある

缶内調色2万色体制の構築へ 菊水化学工業 第1弾「エクステリア10000色」
http://www.coatingmedia.com/news/archives/2012/02/post_4915.html

需要があるから行なっているのかどうかはわからないが、「色に対しても責任を持ちたい」と言う社長は素敵だと思う。

わかりやすい色を好む人。
ただし一般的に選ばれている色数だけが限度じゃない事も事実。

色見本(JIS規格)

ここまで書いて、結論は無いです。
ただ色を考える上で、これが考えの軸になるので無視はしたくないなと、そう思いました。