クオリティの高さは結局のところアーティスティックなデザインから来るんじゃないかと。

Advertisement

James Ensor (Belgian, 1860–1949) / Skeletons Fighting Over a Pickled Herring. 1891

James Ensor (Belgian, 1860–1949) / Skeletons Fighting Over a Pickled Herring. 1891



ルー大柴的なタイトルでトゥギャザーしちゃってますが気にしないで下さい。

このブログの記事でも何度か書いてると思いますが、デザインは装飾じゃあないよー的なアレ。
特にUIなんかは人間工学的ですよね。

ただ、「あー、これ、本当に良いなぁ」と関心するモノって
結局のところはデザイナーのアーティスティックな感度によるモノが大きいと思います。
そして、デザイナーの良し悪しもこの部分が少なからず影響しているんじゃないかなと。
クライアントワークとアーティスティックな作品は別だよーと前に書きましたが、要望やブランド構築に応える商業デザインの中にも、その人らしい提案があると思うのです。
(リンクした記事で言う”アーティスティック”は、実務レベルの話です)

アート的な、独創的なモノって個性ですし、納品物だとしてもデザイナーの色は必ず出ます。
有名デザイナーでも「らしさ」がありますよね。
汚い話ですけど、このアーティスティックな部分こそお金にも繋がると思います。

あまり自分を殺し過ぎないようにしつつ、先方の要件を忠実に叶えてあげる。
デザインって目的ありきですから、その要件を満たす方法は1つじゃないはず。

なんだか話がブレてるように見えますが、要は、自分が出せる最適な1つがあるんじゃないかな、と思います。

ただ「企業ブランド」を考えると、ブランドを”創る側”と”使う側”
このデザイナーとしての立ち位置も難しいところですね。

独創性の魅力

こないだ仲の良い友人と「ジェームズ・アンソール」について少しお喋りしてたんです。
アンソール(James Ensor, 1860年4月13日 – 1949年11月19日)は、駆け出しの頃、画が上手すぎて周囲から非難轟々。印象派絵画の走りだった彼の力作「牡蠣を食べる女」は、派手だとか手掴みがはしたないだとか言われ、彼は干される事に・・・

それからは社会的な孤独を怒りに変え、そして死の象徴に拘るようになり元々の性格が重なり卑屈一直線。それからは仮面、ドクロ、幽霊など死をモチーフにしたグロ絵画に目覚めました。
ただ、その絵はとても色鮮やかでユーモアに溢れ、他に類を見ない画風で一気に高い評価を得ました。
(レジオン・ドヌール勲章受賞)

巨匠と呼ばれる程の知名度を得た彼の魅力は、やはり独創性ですよね。
(晩年はあまり評価は高く無かったそうですが・・・)- ジェームズ・アンソール

アートとデザイン。
知れば知るほど遠くて近いような、不思議な関係です。
ジェームズ・アンソール - 絵を描く骸骨

ジェームズ・アンソール-絵を描く骸骨


”シュルレアリスム宣言が発せられた1924年”との事ですが、”仮面や骸骨をモチーフにした主要な作品は1885年~1895年頃に集中的に描かれている”との事。シュルレアリスムより前なんですね。そして表現主義、ムンクも同時期のようです。この頃の絵画はユニークで面白いですねー。勉強したい。
ブルジョワによるMaman。約9メートルの高さがある蜘蛛。カナダ国立美術館の外で撮影された。

“ブルジョワによるMaman。約9メートルの高さがある蜘蛛。カナダ国立美術館の外で撮影された”


あ、そうそう。余談なんですが、ジェームズ・アンソールの墓の上には巨大なクモのオブジェが立っているそうです。
作者は「ルイーズ・ブルジョワ」2010年に亡くなったアメリカで活躍していた彫刻家です。
この巨大なクモ、実は六本木ヒルズに置いてあるアレと同じ方の作品なんですよ。

写真はWikipediaより