ここがヘンだよRWD(レスポンシブWebデザイン)

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定義がいまだ曖昧

何を指して「レスポンシブ」なのかと。

モバイルファーストという考え方は素晴らしいです。レスポンシブとするならば、やはり制限のあるスマホでの閲覧は考えるべきで、そこにどうアプローチできるかは優先的に考慮しなければ、そもそもRWDを取り入れる必要性は無いわけですから。
いや、スマホでのアクセス見込みは切り捨てで、おまけ程度で見せたいからRWD採用って手も無くは無いか・・・

極端な話、こういったサイト、プロジェクトならばPC閲覧時のデザイン、装飾は極限までにそぎ落とし、スマホ閲覧時にどれだけ快適にできるか、つまりPCサイト(PC表示時)はシンプルで良いんじゃないかなと思います。(この時のポイントは企画段階時のRWD導入の見極めかなと思います)

しかし、PC閲覧の最適化が後回しになり、最終的にPC閲覧時、特にまだまだ使用率の高い解像度1024、1280(共に横)などでの閲覧時に”UIに優れた、勝手の良いサイト”になっていないならば、それは「Responsive Web Design」とは言い難い。

なぜなら「レスポンシブ」と名乗るからには、全てに最適化、つまりはどんな状況も100%の状態で見せる事に意味があるのではないでしょうか?それくらい大きな旗を掲げると思わせる言葉だと思います。もし全ての環境対応への妥協があるならば、それは「レスポンシブ」と言う代物なのか。例えるなら「Corresponded Web Design」とでも言えばいいのではないか。
単にフルードグリッド/イメージを用いて見せ方を変える事だけが素晴らしいとするならば、それはやはり制作者のエゴとして域を脱せない可能性も潜みます。また、キレイに対応させられたとしても、それが本当にデバイスとして一番良い見せ方なのか?そもそもモバイルファーストならデータ量どうするの?サポート状況や山積された技術的問題はどうするの?などなど色んなネガティブファクターも。

こういった視点がとれてしまうからこそ、まだ賛否両論の段階なのでは無いかと思います。



もちろん、これは提唱デザイナー(ETHAN MARCOTTE氏?)が本来考えていた「レスポンシブWebデザイン」とは違うので「違うよ」と言われればそれまでなのですが。
A LIST apartに投稿された記事
http://www.alistapart.com/articles/responsive-web-design/


この発表記事にもあるように、彼はMedia Queryを使ってレイアウトを、例えば3列のモノを2列に、流動的に変形させる事を指し、閲覧されたそのデバイスの解像度によって柔軟に、シンプルに最適化(フルードグリッド、フルードイメージ)させようと言っている

これに対し、Jason Grigsby氏が書いた興味深い記事があるのですが、なんと翻訳記事があります。
ステキ!このボリュームを翻訳した方々に感謝

賞賛が多すぎる

メリットが多く、概念だけ捉えるととても素晴らしい技術です。

レスポンシブを賞賛する記事も多いですが、これらはメリットを羅列している記事なので、当然それを見た方は「レスポンシブWebデザインが業界標準になりつつあるんだー」と思ってしまうかもしれません。
そういった反応を見て、「いやいや、そうじゃないでしょう」と反発する方も当然いらっしゃいます。
少し違って方向で、「まだまだ未熟。まだ何も言うまい」という方もいらっしゃるし、
僕のように「遠くの方で動向を見てニヤニヤしておくとしよう」というスタンスの方も。
皆さん様々な考えがあって当然。それくらい自分の技術にプライド持ってるし、よく考えてますよね。


ただ、ひとつだけ感じるのは、
この話ってターゲットを明確にしてからなんじゃないの?
メインターゲットがレスポンシブを必要とするか、していないか。
我々Web屋はレスポンシブのサイトを見た時、「あ、レスポンシブだなー」と理解して操作可能です。
本当にWebの素人。それこそインターネットって何?という方の場合、レスポンシブでもレスポンシブでなくても、そこに現れてるのは、ただのWebサイト。
そのユーザーがレスポンシブだと(感覚的に)気付いたとし、他の環境で閲覧した際に「違うサイトなのか?」とストレスを感じたとしても、そのユーザーは、そのサイトの使い方を勉強(理解)しますよね。人間ってそういうモノじゃないですか。しかし、しない場合もある。それは確かにストレスを与えている。
更に、そのサイトのコンテンツはスマホ閲覧が効果的なのか、PCでの閲覧が主なのか。そもそもスマホで見る事に無理があるコンテンツかもしれない。

老人ホームサイト、地図検索させたかったけど視認性悪いから諦めた。でもRWDバッチリドヤァ
って本末転倒でしょ?

と、色んなケースが考えられるわけですが、
何が言いたいかと言うと、ターゲットありきの技術適用は当たり前で、その話無くして語られてもなんの意味も無いんじゃないかなと。今までずっとそういった話が技術毎に行われていたのに、なぜ「レスポンシブ」単体で走ってしまうのか。
論ずるべきは「どんなケースに、どう効果的なのか」では無いでしょうか。

その前に、RWDはあくまで制作者寄りの話って事ですかね?

名前がかっこよすぎる

いかにもHTML5や最先端のJS使って凄いカッコイイですよ感満載で、インパクトがある気がするんですよね。知ってしまえば「あぁなるほど」と思いますけど、知らない人は何か革新的なWebデザインなんじゃないかなって捉えてしまうような耳障りの良いワードです。

レスポンシブWebデザイン(どぉーん!)
RWDなにそれ?あー、レスポンシブWebデザイン!カッコイイ!

名前がネタすぎる

レスポンス=反応・応答 という事もあり、名前からして「ひやぁ//」とかネタになるし、スポンジやらボブやら、とにかく日本的にアレなネーミングなので日本国内では既にネタワード。今や記事にしたらブクマで揚げ足取りに狙い定められて恐ろしい目に合う可能性大のワードにもなりつつあります。
ボブヘアー可愛いなこんちくしょう

と、僕をよく知る方は察してるかもしれないですが、いつものようにオチは無し。流行りに乗っかって、更にこの2つのネタが言いたかっただけなんじゃないかと叩かれそうな記事です。

メインストリームに流れ込んできているのは事実

色々書いてきましたが、確実にメインストリームには入ってきています。
これを吸収しない手は無いので、やはりしっかりと受け止めるべきです。

Media Queriesというサイトを眺めていると、色んなRWDが見られます。どんなデザインが、どんなサイトが、どういった場合に有効か、これだけ数があると色々と見えてきます。

Media Queries
http://mediaqueri.es

掲載サイト一例
Microsoft
http://microsoft.com/
Starbucks
http://www.starbucks.com/
Illy Issimo
http://us.illyissimo.com/

最後にこれだけ

上手くRWDを取り入れられた場合、それはとても価値のあるモノだと思います。是非どんどん採用していって欲しいし、ハードルを超えて良いモノ制作してもらいたい、そして見てみたいです。自分も色んな事を考慮した上で、そういった案件をこれからも増やしていきたいなと思います。

技術について賛否両論、意見を出し合う事は誇らしい事だと思います。意見を発信していく事はステキです。間違ったなら、指摘・議論すればそれで良し。「レスポンシブはこうだ」なんてミスリードさせるような事は書く気はありませんので、もっと良い技術で、もっと良いレスポンシブWebデザインに昇華されれば良いなぁと、ヘボクリエイターながら1意見、戯言を書いてみたわけです。